HOME > 展示紹介 > [第二展示室]古墳時代の集落と住居
古墳時代の集落と住居
古墳時代の集落は一般に数軒から十数軒ほどの住居からなり、主に川をのぞむ台地上で発見されます。人が生活するのに一番必要となるのは水と食糧ですが、川ぞいの土地は水の補給にも、古墳時代にはすでにかなりの規模で行われていた稲作にも便利でした。集落の中には畑や祭のためと思われる広場が発見されたり、玉を造ったり、小鍛治(こかじ)のための作業小屋の跡なども見られます。 |
|
|
|
●古墳時代の住居 古墳時代に入ると豪族の住居は大型化し、一辺数十メートルといった高床の掘立柱建物跡の例も報告されています。家形埴輪に表現された立派な建物はこうした豪族の家屋と考えられています。一方、一般の庶民の住居は竪穴住居でした。地面を数十センチ堀くぼめ、建物の平面形も古墳時代後半には丸から四角になりました。地面を一辺4〜5mに四角に掘り、雨が入らないように土でまわりに積み上げて、対角線上に4本の柱を立ててカヤやワラで屋根を葺いた簡単なものでした。家の真ん中にあった炉から家のはし(多くは入り口の反対側の北側中央)に「かまど」というものを作りました。広さは、16〜25平方メートル(たたみ10畳〜16畳)が普通です。一軒の家には4〜7人くらいの人が住んでいたと思われます。 |
|
一軒の竪穴式住居は今で言うコンパクトな1LDKじゃな。つい最近までの農家の住まいの原型が古墳時代の住居にあることがわかるのぉ。 |
|||
4.古墳時代の食物と食事のページへ |